CASE 1 — アパレル企業 × 基幹システム構築
レガシー基幹を、受発注からEC連携までつながる業務基盤に
受発注・商品計画・ECの情報が、別々のシステムとExcelに分かれている。それぞれの業務は回っているのに、突き合わせは人の手作業 — 数字はあるのに、つながっていない状態でした。
打ち手
既存の基幹データベースは置き換えず、データをBigQueryに集約。その上に受発注・MD予算(商品計画)の業務アプリを構築し、Shopifyの商品・在庫とは双方向で同期させました。画面は「探す・更新する」体験を最優先にしたオブジェクト指向のUIで設計しています。
わかったこと
計画(MD予算)と実績データが直結すると、シーズン中の判断が目に見えて速くなります。そしてAI前提の開発体制なら、この規模の業務基盤を少人数・短期間で構築できる — 「基幹は大手ベンダーに任せるしかない」という前提を外せることを実証しました。
システムを入れ替えるのではなく、いまある業務を止めずに、データを繋ぎ直す。
成果物: 受発注システム / MD予算システム / BigQueryデータ基盤 / Shopify双方向連携
CASE 2 — ブランド企業 × 顧客データ基盤の再設計
「新しく作る」より「繋ぎ直す」。計測とデータの土台を立て直す
ツールは導入済みで、データも日々たまっている。それでも「この数字、信じていいんだっけ」から会議が始まる — 計測が事業の速度を上げるどころか、確認コストになっていました。
打ち手
CRMツール(KARTE)・EC・BIにまたがる顧客データの現状を診断。すべての計測イベントのスキーマを台帳化して欠損・重複・未計測を洗い出したうえで、イベント設計標準と実装チェックリストを整備しました。データは分析基盤・BIまで届く運用チェーンとして設計しています。
わかったこと
ツールの追加より、名寄せ・計測設計・テーブル構造の繋ぎ直しが効きます。設計を「台帳+チェックリスト」の形で標準化したことで、複数人・複数ベンダーが関わっても実装がぶれない状態になりました。
課題は「データがない」ではなく、「あるのに、つながっていない」。
成果物: イベントスキーマ台帳 / イベント設計標準 / 実装チェックリスト / BI接続設計
CASE 3 — 大規模リテール企業 × CRM効果測定の仕組み化
2層ホールドアウトで、「効果が出ているか」に即答できる運用へ
CRM施策は、打てば打つほど「効いている気がする」が積み上がっていきます。経営が本当に知りたいことはひとつ — 結局、全体でどれだけ効いているのか。
打ち手
施策を当てないグループ(ホールドアウト)を「全体運用」と「施策ごと」の2層で常設。CRM運用全体の効果と個別施策の効果を分けて、数値の因果で説明できる測定基盤を運用に組み込みました。
わかったこと
全体では購入率は変わらず、購入頻度と客単価が上がる「買う人を厚くする」型で効いているという成長構造を特定。効果の型がわかったことで施策ロードマップを構造に沿って設計でき、月次レポートも「効いた/効かなかった」を断定できる形になりました。
「効いた」を感覚から因果に変える。測る構造は、施策より先につくる。
成果物: 2層ホールドアウト設計 / Web接客実装 / 月次レポート / 施策ロードマップ